IP監視モニターのオプション設定

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Version 1.20以降

Ver1.20から追加された機能についての説明です。

オプション設定


Version 2.63以降

Ver2.63からイメージ名(PID)の表示が追加されました。

IP監視モニターのイメージ名(PID)は、セッションモニターが取得したPIDを基にしているので、
セッションモニターが開始されていない状態ではイメージ名(PID)は取得できません。



パケットデータ

パケットデータを「16進数のダンプ表示」か「文字列として表示する」かを選択します。
表示されるデータは、EthernetヘッダとIPへッダ、{TCP/UDP}ヘッダを除いたものとなります。

【文字列として表示する】
バイナリデータの制御コード等は空白に置き換えて、可能なかぎり文字列として表示します。

重要!

HTTPリクエスト等のクリアテキストはそのまま表示されます。
当然、暗号化されていないパスワード(FTPやPOP3)なども表示されてしまいます。
ログファイルを出力する設定にしている場合には、これらもそのまま記録されます。
このオプションを使用する際は、ログファイルの取り扱いも含めて注意してください。

対策としては認証パスワードを暗号化するAPOPやFTPS等を使ってください。


表示フィルター

パケットの表示フィルターです。
監視したいPortの表示を制限することによって可視性を向上させます。
特定のPortのみを監視対象としたい場合などにも有効です。

【フィルターの記述方法】

ポート1(ローカルポート) と ポート2(リモートポート) のそれぞれのPort番号の範囲を記述し、
ポート1とポート2のどちらかの条件に合致するパケットの表示を抑制します。

Port番号の範囲指定には、「1234」または「1000-2000」という2つの記述方法があり、
複数の範囲指定がある場合は「,」で区切り、Port番号(範囲)を繋げて記述することが出来ます。

記述ルール

  • Port番号の最大範囲は「0-65535」
  • 使用できる文字は、すべて半角で「0-9の数文字」「-」「,」「;」のみ
  • ホワイトスペース(0x20)は使えない
  • 複数の範囲指定は「,」で区切り、繋げて記述が出来る
  • 最後は必ず「;」で終了しなければならない
  • 「1000」と「1000-1000」は同じ意味である
  • すべてのデータを表示するには、「0;」または「;」、「0-0;」と指定する


次は、フィルター記述の一例です。

Ex.1

ポート1
ポート2

ローカルポートのPortは、すべて表示しますが、
リモートポートのPort番号 1024から65535までを使用する場合、そのパケットは表示されません。


Ex.2

ポート1
ポート2

ローカルポートのPort番号 53(DNS query)を使用するパケットと、
リモートポートのPort番号 21,1024~5000、10000、20000~65535までのパケットは表示されません。


Ex.3

ポート1
ポート2

ローカルポートのPort番号 21(FTP)と80(HTTP) 以外のパケットは表示されません。


フィルターを使用する場合は、「表示の更新間隔」を短くした方がより精度が高くなり、
パケットの取りこぼしが少なくなります。利用する環境に合わせて適宜設定してください。

※実際に特定のPortの接続を塞ぐことはありません。あくまでも表示上の設定です。
※プロトコル{TCP/UDP/ICMP}別の指定は出来ません。



IP監視モニターの操作方法

IP監視モニター

01. 対象IPアドレス 監視対象となるIPアドレスです。
(DHCPで割り当てられたIPアドレスなどです。)
02. IPアドレス切り替えボタン PCに複数のIPアドレスが割り当てられている場合に、
このスピンボタンの上下でIPアドレスを切り替えます。
(NIC2枚挿しの場合などに有効になります。)
03. 開始/停止ボタン IP監視を開始/停止します。
開始中はループバックします。
04. ホスト名取得 ここをチェックするとホスト名取得します。
ホスト名解決用にすべてのタブで共用される512KBのキャッシュバッファを使用します。

※ IP監視モニターは、Windows2000以降で管理者権限でログオンしている場合に使用可能です。
Vista以降では、「管理者として実行」から起動することによって管理者権限に昇格します。

管理者として実行

エラーコード10013

管理者権限が無い場合エラーとなります。(エラーコード10013=管理者権限がない)

※ 一部の無線LAN環境でエラーコード10022(原因不明のエラー)が出て実行できない場合があります。
無線LANカードの交換によって改善する場合があるので、もし可能なら試してみてください。
現在分かっているものでは、Atheros社製チップ搭載の無線LANカード(ノートPC内蔵型の無線LANも含む)はダメっぽいです。
Ralinkチップ搭載の無線LANもダメみたいです。(有線接続にすると問題なく動作するようです。)

情報提供があったもの 2010/03/31現在
○WLI2-CB-G54L
○WLI-CB-G54S
○WLI-UC-GN
○WLI-PCM-L11G
×WLI-UC-G300HP (Windows7(x86)ではエラーが出ない様子。ドライバ仕様?)
×WLI-UC-AG300N
×WLI-UC-G301N
×WLI-U2-G144N
×WLI-CB-AG54L
×AtermWL54AG
×AtermWL300NC
×Intel 2200BG (WindowsVista/7では使えるみたい)

情報提供ありがとうございます。


IP監視モニターで送信パケットが取得出来ない場合

TCP Monitor Plus のIP監視モニターで、送信パケットが取得出来ない場合、
インターネット接続共有サービス(ICS)を有効にすることで取得出来るようになります。

通常のWindowsの初期設定では、ICSは無効になっているようなので受信パケットのみ表示されます。
ICSの設定方法については下記を参考にしてください。

■ Windows2000の場合
デスクトップの[マイコンピュータ]を右クリックして[管理]を選択しコンピュータの管理を開きます。
ツリービューの[サービスとアプリケーション]の[サービス]を選択
[Internet Connection Sharing] を有効にします。

※ [コントロールパネル][管理ツール][サービス]からでも可能です。

■ WindowsXPの場合
[マイコンピュータ]を右クリックして[管理]を選択しコンピュータの管理を開きます。
ツリービューの[サービスとアプリケーション]の[サービス]を選択し、
[Internet Connection Firewall(ICF)/Internet Connection Sharing(ICS)]を有効にします。

WindowsXP SP2以降は、
[Windows Firewall/Internet Connection Sharing (ICS)]というサービス名に変更されました。

スタートアップの種類が[手動]になっているとWindowsの再起動時に設定が[無効]にされます。
常時[有効]にする場合はスタートアップの種類を[自動]に設定してください。


■ WindowsVISTAの場合
Windows Vista でアウトバウンドの TCP パケットのみを受信できない
http://support.microsoft.com/kb/948872/ja

VISTA以降では、RawソケットはサポートしないからWFP使えという事らしいです。


■ Windows7の場合
Windows7でTCP送信パケットが捕捉できない場合がありますが、Windowsファイアウォールを無効にする事で対応できます。
ただ、ファイアウォールを無効化することは推奨されませんのでサードパーティ製品を導入するなどの対策をして下さい。


■ Windows10の場合
Windows Defenderファイアーウォール経由の通信を許可する必要があります。